閏年
こんばんは。札幌店から石橋です。
今日は四年に一度の閏日です。
私はかねがね怪訝に思っていました。
「なぜ帳尻合わせが2月なんだ?」と。
「一年で最も日数の少ない月だから。」といわれるとなるほど納得しかけるのですが、
そうすると今度は2月だけ普段28日しかないのが何だか腑に落ちません。
ついでに、10月のことをOctoberと言いますが、
8本足であるタコを表すoctopusのように、octo-は「8つの」を意味する接頭辞。
10月なのにoctoとは、タコなのにこれイカに?
気になり出すと止まりません。
「根掘り葉掘りの根掘りはわかるけど、葉掘りってなんだよ?」みたいな気持ちになってきます。
少し調べてみると、似た疑問をお持ちの方は沢山いらしたようで、丁寧に解説したページが散見されます。
中でも「現在の3月(March)が当時は正月だったので、10月は当時8番目の月だった。」という説は、
当時年末だとされた現在の2月に閏日を設けられる理由としても、かゆいところに手が届く説明です。
面白いなと思ったのは、ローマ帝国時代に皇帝だったユリウスとアウグストゥスが、自分を神格化するために
神々が名前を連ねる暦の中に自分の名前を付け足した。それがJulyとAugustaだった。という話です。
この二人が権力を誇示してくれたおかげで、不勉強も相俟って再び10月が何故Octoberなのかわからなくなってしまいました。
どなたか物識りな方、教えていただけると幸いですm(._.)m
さて閏日に話は戻りますが、1928年の2月28日にサボイホテルのハリークラドック氏が
その名も「閏年」という名のカクテルを創作しました。88年前にも遡ります。
この方はバーテンダーのバイブルとも呼び声高いサボイカクテルブックの著者のです。
当時の限られた材料でありとあらゆる表現技法を生み出した伝説的なバーテンダーに敬意を表して、四年に一度はこのカクテルで乾杯したいものです。
見るからにクラシカルなレシピは、「ハリークラドックより美味しく仕上げてやるぞ」とバーテンダーの創作意欲を掻き立てます。
リープイヤー
ドライジン 4/6
オレンジキュラソー 1/6
スイートベルモット1/6
レモンジュース 1'
シェークしてカクテルグラスに注ぐ。
……ちなみに、「葉堀り」は単なる語呂合わせだそうです。
そんな世の中の理不尽さにイエスと言えない私、まだまだ青いのでしょう。