解釈するということ
お疲れ様です、札幌店・小田です!
本日は写真・画像なにも無しです…
すみません😣💦💦
ただ今、札幌店は休業中なのですが、
休業に入る直前にあるお客様から興味深いお話しを聞きました。
それは皆さんも恐らくご存知、名探偵シャーロック・ホームズについてです。
ちなみにこのお話しをして下さったのはホームズ愛好家、いわゆるシャーロキアンの方です。
その方曰く、「シャーロック・ホームズシリーズは色んなところが出版しているけれど、その中でいわゆる「聖典」と言われる作品がある。」とのこと。
どの作品も原典であるアーサー・コナン・ドイルさんの作品を日本の方が和訳しているのですが、
その訳の付け方に違いがあると。
その最たる例が、わりと有名な訳である
「初歩的なことだよ、ワトソン君」
これ、原典では
“Elementaly.”の一語のみとなっているそうです。
そもそも、ワトソンはホームズの助手として認知されておりますが、ワトソンはホームズにとっては助手というよりは相棒であり、唯一無二の友人です。
ワトソンを尊敬している節すらありました。
ましてや、たしかに変人ではありますが典型的な紳士であるホームズが、そのワトソンに向かって、やや上から目線の発言にも聞こえる「初歩的なことだよ、ワトソン君」なんて言うわけがない、と。
単に「初歩的なことです」でしかない、と。
その方曰く「聖典」という方のつけた訳以外の作品には、他にもところどころにこの訳は違うだろうというのがあるそうです。
そういったものに対して、その「聖典」と呼ばれる作品の訳をつけている方はシャーロック・ホームズに対しての見識がとにかく深い方であると。
ホームズならきっとそう言っているのだろうと納得できる訳がついているのだそうです。
なるほど🤔
これ、僕が何に対して興味深いと思ったかというと、
この場合は小説の和訳ですが、何かを解釈する場合って、その物事や背景についての理解度がものすごく影響するということ。
これ、カクテルの世界にもまさに通じるなと思ったんです。
特にカクテルブックの解釈、要するにレシピの解釈ですよね。
カクテルのレシピって、当然そのカクテルが誕生した時代背景が影響を与えているわけですよ。
例えば、
今では当たり前となったフレッシュの果物も昔は当たり前ではなく、シロップやいわゆるジュースを使用していた時代があって、
その時代に産まれたカクテルをその当時のレシピの「分量や数字」だけを残したまま、フレッシュの果物を使用して作ると当然味のバランスなんて噛み合わなくなってくるわけで。
そのバランスの調整っていうのが必要になります。
もちろん、その当時と現代では好まれる味の傾向の違いなどもあるでしょうから、そこを加味して調整もしなければいけませんし。
上っ面の知識じゃなくて、本当の意味での理解をしっかりしなくてはなとつくづく思いました。
実はこれが先日書いた英語力アップを図っている理由でもあります。
海外産まれのカクテルについて時代背景や文献を自分でしっかり理解するためには、まず自分がそういったものの原典に触れられなくてはいけないなと。
そんなことを思った出来事でした。