ロイヤル・ハウスホールド

3日連続でお客様とこちらのウイスキーの話になりました。

スコッチ ブレンデッドウイスキー、

「ロイヤル・ハウスホールド」です。

ズバリ、英王室と名付けられたウイスキーです。

 

1897年、ウイスキーのブレンダーとして名を上げつつあったジェームズ・ブキャナン社に、皇太子(ヴィクトリア女王の息子で、のちのエドワード7世)から特別注文が入った。

皇太子専用のブレンドがほしいという依頼であった。

そして納入された数種類のブレンデッドウイスキーの中から皇太子みずから選んだのがこのブランドだったのである。

翌1898年には皇太子御用達のロイヤル・ワラント(勅許状)が授けられ皇太子が国王エドワード7世となった1901年に

それは国王御用達に切り替えられた。

かつてこのウイスキーは世界の3つの場所でしか飲むことができないと言われたものだ。ひとつはもちろんバッキンガム宮殿でもうひとつはスコットランドの辺境、ヘブリディーズ諸島のハリス島にあるローデル・ホテルのバー、そして最後の一つが日本である。

もともとブキャナン社は日本の皇室ともつながりが深かったが(1907年に皇室御用達になっている)、昭和天皇が皇太子時代(1920年代)にイギリスを訪れその際に英王室からプレゼントされたのが、このロイヤル・ハウスホールドだった。それ以来英王室の特別の許可により日本だけで販売が許可されるようになったという。

この伝統は今でも続いており、「ロイヤル・ハウスホールド」が一般に飲めるのは世界中で日本だけとなっている。

イギリス本国でも、前記のローデル・ホテルのバー以外では飲むことができないのだ。

 (土屋守著 ブレンデッドスコッチ大全より)

高価でありますがその上品さに納得がいくものと思います。

自分へのご褒美に、というのも素敵ですね。